本記事は運用実績の記録であり、投資助言ではありません。暗号資産は価格変動により損失が生じるおそれがあります。

「ビットコインは毎日積立のほうが有利」という説をよく見かけます。実際に検証している記事もありますが、たいていは過去のある期間を切り取ったバックテストです。期間の選び方ひとつで答えがひっくり返ります。それがこの手の比較の難しいところ。

そこで、同じ入金額を実際に3通りで並走させて、毎朝の数字をそのまま公開することに決めました。切り取りができないよう、開始日は「私が実口座で始めた日」に固定。

現在の状況(毎朝自動更新)

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3通りの中身

  やっていること
毎月積立(=ガチホ) 入金があった日の朝に、入金額を全部ビットコインに換えて持ち続ける
毎日積立 同じ入金額を、その月の残り日数で等分して毎日買う
AIに任せた AIが設計した戦略が毎朝判断して売買。相場が荒れると持ち高を減らす(2026年8月19日〜9月6日は実口座、9月7日からは同じ仕組みを紙の上で継続)

※ このブログの「ガチホ」は入金日に全額買う運用で、毎月積立と計算がまったく同じ。同じ数字を別名で2行並べても意味がないため、表では1行に統合しています(片方だけ有利に見せる余地をなくすため、定義を先に書いておきます)。

比較の公平性のために、価格の扱いは3系列とも同一に揃えています。ある日の評価に使う価格は同じ時点のもので、まだ買っていない分の現金も評価額に含めています(入れないと、月の途中で毎日積立だけが不当に低く見えるため)。

差が生まれる仕組み

毎月積立と毎日積立の差は、買った価格の平均の差にとどまります。入金日のあとに価格が上がった月は、入金日に全部買った毎月積立の勝ち。下がった月は、少しずつ買った毎日積立の勝ちです。

どちらが勝つかは、その月にたまたま上がったか下がったかで決まります。長期で見ると、ビットコインに限らず市場は上がる月のほうが多いので、統計的には「一括(=入金日に全部買う)」が勝ちやすい構図。それでも毎日積立に意味があるとすれば、高値づかみの最悪ケースを避けられる一点でしょう。毎日積立は、リターンを増やす技というより、振れ幅を減らす保険と考えるほうが実態に近いと思います。

買うタイミングを分ける代わりに、買う先を分ける案も検証済みです。毎月の積立をこの戦略と全世界株で半分ずつにすると、7.5年の検証では最大の下落が42.8%から27.9%へ浅くなる一方、金額は50.9万円少なくなります(検証の記録)。実行はまだです。

短い期間では何も言えない、という前提

この記事を書いた2026年9月1日の時点では、並走が始まったばかりの段階でした。この記事の表がどう転んでいても、期間が短すぎて優劣の証拠にはなりません。9月1日までは価格が上がった局面だったので、理屈どおり毎月積立(=ガチホ)が先行し、毎日積立が最後尾、AIはその中間という並びでした(並びは日によって入れ替わります。今日の並びは上の表のとおりです)。

AIの戦略が中間にいるのは、設計どおりの結果。この戦略は相場が荒れると持ち高を減らすので、上げ相場ではフル投資に置いていかれる代わりに、大きな下落局面で減り方が小さくなることを狙っています(なぜそういう設計にしたかは、こちらの記事に)。上げ相場だけを見て「AIは弱い」と決めるのも、下げ相場だけを見て「AIは強い」と決めるのも、同じ種類の間違いでしょう。

この表は毎朝自動で更新されるので、数か月後、下落局面を挟んだあとにまた見に来てもらえれば、切り取りのない比較が見られるはずです。

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同じく毎朝自動更新の比較として、ビットコインを「ガチホ」した場合と、AIに毎日売買させた場合があります。日次データは運用の全成績で見られます。入口としてはビットコインはいくらから買えるのかも合わせてどうぞ。

【2026-09-29 追記】表の「AIに任せた」の行の見出しから、括弧書きの表記を外しました。実口座での売買は 2026 年 9 月 6 日で終え、9 月 7 日からは同じ仕組みを紙の上(実際のお金を動かさない計算)で続けています。毎朝の表の数字も、9 月 7 日以降の分は紙の上の計算です。


数値は当ブログの運用(2026年9月6日までは実口座、以後は紙上の計算)と、同じ入金スケジュールに基づく計算です(価格は取引所の公開データ)。手数料・スプレッドの扱いは各系列で異なるため、厳密な優劣の証明ではありません。過去の結果は将来を保証しません。詳細は免責事項をご覧ください。